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血液ガス分析〜酸塩基平衡について〜

血液ガス分析について〜三塩基平衡〜

苦手な人が多い三塩基平衡について看護師が最低限知っておいた方が良いことを書いていきたいと思います。

1、血液ガス分析とは

2、血液ガスで看護師が注意しておきたい項目

3、危険な血ガス

1.血液ガス分析

ICUでは受傷まもない重症の患者が多く、人工呼吸器や、CHDF、など医療機械によって患者の全身状態をコントロールしています。

従って、呼吸器の設定が患者と合っているのか、酸素化が悪化していないかを血液ガスを一つの情報とし、調整しています。

もちろんSPO2も大事な指標にはなりますが、血液ガスによって患者の肺のコンプライアンスや酸素化の詳しい状態をアセスメントする情報になります。

血液ガス分析とはいち早く患者の全身状態を理解するために有効なものです。軽傷の患者もしくは軽度の症状の患者に血液ガスを分析することは基本的にはありません。

ICUや救急ではアセスメントにスピードが問われます。

先生が来た時に、ガスのデータが悪くなっていることをタイミング良く、考えられることを報告していく必要があります。

看護師は医師と違って雑用が多く、常にチェック、チェック、チェック

チェックが多すぎて、ただのチェック作業となり何のためのチェックかわからなくなることがあります。

仕事が多いためアセスメントをするスピードは早いに越したことはありません!

私は賢い方ではないので、化学式も苦手です。

だから最低限のことしか覚えません!

でもほとんどの場合これを覚えておけば大丈夫です。

2.血ガスで看護師が注意しておきたい項目

<血液ガスデータの基準値>

pH          7.35〜7.45

PaO2        80〜100Torr

SaO2        95~97%

PaCO2      35~45Torr

HCO3-      22~26mEq/l

BE          −2〜+2

Lac          0.56〜1.39mmol/L

AG          14mEq/L以下

私は、これだけを覚えています。

これを覚えていても、「基準値じゃないな」くらいしかわかりません。

そこで、この表が役に立ちます。

米山喜平 先生のyoutubeものを引用させていただきました。

pH、PaCO2、HCO3の順でこの表に当てはめてみると

呼吸性アシドーシスなのか、代謝性アシドーシスなのか、呼吸性アルカローシスなのかが簡単にわかります。

このNの位置が正常ですのでこの正常に近づけるように呼吸器のモードや設定を変更するなど、治療をしていきます。

3.危険な血液ガス

危険なのは代謝性アシドーシスです。ショックや心不全、腎不全このような重症の患者は、代謝性アシドーシスに傾きます。酸は体にとって良くない物質ですが体の中の毒物はLac(乳酸)やAG(アニオンギャップ)というものです。

この値が上がると体に毒物が溜まっていて体が酸性に傾いているということです。

BEは代謝性の変化を見るものです。HCO3は呼吸性でも変動するものですが、BEは代謝性でのみ変動するものとだけ覚えておくといいと思います。

AGという項目はないので自分で計算する必要があります。

Na―(Cl+HCO3)=で導き出せます。

これが基準値を超えていると重篤な状態だと判断できます。

このガスは危険?

pH7.34

PaCO2 80Torr

PO2 64Torr

HCO3 40mEq/l

このデータは普通であれば気管挿管が、早急に施行されるレベルと言えます。しかし、この患者は二型の呼吸不全であり意識もしっかりしている患者でした。

慢性的に低酸素状態の患者で、呼吸性アシドーシスですが、腎臓で代償されpHが保たれている状態なので経過観察となっていました。

しかしどこまで許容するのか、どの時点でドクターコールするのかは医師へ確認しておくと良いと思います。

腎臓での代償の限界は患者ごとに違いますが、PaCO2が100Torrとなると大体の患者は意識障害を起こし呼吸が停止します。

二型呼吸不全の患者は呼吸苦や意識障害が出始めたところで、気管挿管が選択されます。

ガスデータは文献を読んでも理解はなかなか難しいと思います。様々な症例を見て臨床で学ぶことが一番の近道ですが、基準値やアセスメントの仕方を知らなければ、患者を眼の前にしても何もわからないので今回紹介したことだけは覚えていてほしいと思います。😊

投稿者

itsu271128@gmail.com
23歳看護師、救命救急センターに所属。 ブログ歴2年。 記事など本格的に始めたいと思い新規開設しました。 看護師3年目で救命科医師と結婚。 経験などから役立つ内容を書いていきます!

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2020年6月19日