
緊急対応〜挿管について〜
続きです!
挿管をするとなると、
まず、緊急カートを持ってきて
挿管物品を出し、物品の準備をします。
※挿管チューブは先生にサイズを確認し、チューブが不潔にならないようにキシロカインゼリーを付けておきます。
鎮痛薬、鎮静薬、筋弛緩薬、昇圧剤(お守り)を準備します。
そして、 ベットサイドを整えます。
ベッド柵を外し、医師が患者に触れやすいようにします。
人工呼吸器と吸引物品を準備します。
滅菌蒸留水を通し、加温加湿器等がちゃんがちゃんと作動するかを確認をし、いい位置にセッティングします。
呼吸器とは別の酸素の配管からバッグバルブマスクを繋ぎ、医師が換気しながら、
別の医師が鎮痛薬、筋弛緩薬、鎮静剤を投与します。
その際に、誰先生が、何分に、何を、何mlどこから投与したのか、カルテに記録しなければいけません。
先生の指示を聞きつつ何をしたかを聞きつつ、記録をしていきます。
挿管前の使用薬剤についてですが、これは患者の病態や緊急度、用意できる薬剤は変わってくるので一例として紹介します。
まず、麻薬であるフェンタニルという最強の鎮痛剤を使い、痛みがないようにします。
そして、ミダゾラムという鎮静剤をしっかり投与し眠っていただきます。
ミダゾラムは救急カートの中にも入っています!
挿管は非常に苦痛を感じる行為のため、中途半端に効いている状態ではPTSDになったり、本人が辛い思いをしてしまいます。
また、暴れると、危険なので、しっかり眠っていただきます。
そして、それだけではまだ無意識な筋反射があり挿管しにくいので、
スムーズに挿管するために、
筋肉の緊張を取る必要があります!
そこで、
筋弛緩薬のロクロニウムという薬を投与します。
筋弛緩薬は1分程度で効き目が出てくるので、
「1分カウントして」と言われます。
1分タイマーでカウントし、
「1分です!」と先生に伝えます!
もう1つは昇圧剤です!
これは使用しないこともあります。
なぜ、昇圧剤を準備するかというと、
鎮静剤により血管が拡張したり、麻酔により苦痛が取れるので
急速に血圧が低下するお場合が多いからです。
したがって昇圧剤をすぐに投与できる状態にしておきます。
気管挿管は救急の領域では緊急で行われることが多く、バタバタした中での処置になりますが、様々な薬剤を様々な量で次々と使用するため
➀必要な薬剤をあらかじめ先生に確認して用意しておく。
➁使った薬剤を先生にいってもらいダブルチェックする。
ことが大切です。😄
挿管後は
固定の深さを分かるように記載し、
各勤務でマーキングの確認をします。
また、ポータブルで挿入位置の確認をします。
それはちゃんと気管内に挿管されている状態かを
確認・維持するためです。👍
⓵レントゲンと聴診で両肺の呼吸音が聞こえるか
⓶挿管チューブが呼気で曇っているか
⓷EtCO2の波形が出ているのか
を自分自身で確かめることが大切です!
挿管介助については
ナーシングスキルで
動画を閲覧ください!⭐️
最後に、
挿管している患者さんを看るよりも急変リスクがあり、フィジカルアセスメントが重要なのは
このような、未挿管の患者さんです。
COPDに限らず、呼吸器疾患で未挿管の患者さんは、挿管のリスクは常にあると思います。
いざという時に動けるように、イメージトレーニングをしておくことが大切ですね!⭐️
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!!
コメント
amazing post